日本橋 (にほんばし)
徳川家康が江戸幕府を開くにあたり、海岸の州を埋め立てた新市街地と結ぶため、慶長八年(1603)この橋を架けた。東京の町づくりはこの日本橋から始まったといえる。翌年には、ここを起点に東海道など南北五つの街道の里程が定められた。現在の日本橋は明治四十四年(1911)建造の石造りのアーチ橋で、道路元標、擬宝珠(ぎぼし)が設置され、わが国初の重要文化財に指定された。デザインは、和漢洋折衷の代表作といえる。橋名は日本橋川から人々が自然に日本橋と呼ぶようになったもの。また、昭和39年に、真上に高速道路が架かったため、橋の景観が損なわれ、これを撤去、移設の議論が喧しい。ソウルの清渓川(チョンゲチョン)では、2005年、時の市長李明博(イミョンパク)氏の英断で、橋を覆う高速道路を撤去し、汚染により蓋覆されていた河川と景観を復活させた例に倣うべしとの論もあり、近年、この改築案を模索中である。
【記:宮川】
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